特徴
台木に溝を彫り、そこに帯状の刃を差し込んで組み立てるため、複雑な形状や多品種のデザインにも比較的柔軟に対応しやすい型です。ピナクル型に比べて製作のリードタイムを抑えやすい傾向があります。
向く用途
多品種少量のラベルや、デザインの変更頻度が高い案件で選ばれることが多い型です。ピナクル型との用途基準の使い分けはトムソン型とピナクル型の選び分けで解説しています。
「ビク型」「トムソン型」という呼び方について
同じ型を指して「ビク型」と呼ぶか「トムソン型」と呼ぶかは、地域や取引の慣習によって分かれる傾向があります。関西を中心とした西日本では「ビク型」、関東を中心とした東日本では「トムソン型」という呼び方が使われることが多いとされますが、いずれも会社や取引先によって呼び方が混在することも珍しくありません。どちらも同じ抜き型を指す呼称であり、構造上の違いはありません。
刃(罫線)の基本構造
ビク型・トムソン型は、ベニヤ等の台木にレーザー等で溝(罫線)を刻み、その溝に沿って帯状の刃(ピナクル)を差し込んで組み立てます。刃の高さや角度によって切れ味や台紙への追従性が変わるため、素材の厚みや求める仕上がりに応じて刃の仕様を調整します。
ビク型・ロータリーダイ・レーザー加工の使い分け
型を使わずに形状を切り抜く方法には、円筒状の版胴に刃を組み込んだロータリーダイや、刃を使わずに光で切断するレーザー加工もあります。どの方式が向くかは、主に次の3点で判断する傾向があります。
- ロット数:多品種少量ではビク型・トムソン型、まとまった数量を連続生産する場合はロータリーダイが選ばれやすい傾向があります。数量による目安はロットサイズで選ぶ印刷方式の目安で解説しています。
- 形状の複雑さ:複雑な形状やデザイン変更が多い案件では、型の製作リードタイムを抑えやすいビク型・トムソン型が向く傾向があります。
- 素材の厚み:厚みのある素材や特殊基材では、刃による打ち抜きが難しい場合があり、レーザー加工が選択肢になることがあります。