スペック比較:再貼付(貼ってはがせる)・再剥離(弱粘着)・中粘着
| 項目 | 再貼付(貼ってはがせる) | 再剥離(弱粘着) | 中粘着 |
|---|---|---|---|
| 繰り返し貼り直しへの耐性 | 強い | 中程度 | 弱い |
| 初期接着力 | 弱い | 弱い | 中程度 |
| 糊残りのリスク | 低い | 低い | 中程度 |
| 位置合わせのしやすさ | 高い | 中程度 | 中程度 |
| 価格帯の目安 | 中 | 中 | 中 |
※注記: 耐久性・価格は加工内容や使用環境により変動するため、上表は一般的な傾向を示す相対比較です。正確な適合判断は用途をお伝えのうえご相談ください。
適した用途(業界別)
- 座席表示・案内表示等、繰り返し貼り替える掲示物
- 販促POPの位置調整が必要な売り場
- メモ・付箋的な用途のラベル
対応加工
位置合わせのしやすさを活かし、可変データ印刷による個別番号入りの案内表示等との組み合わせに対応しています。
他素材との比較
再剥離(弱粘着)は1回の貼り直しを想定した設計であるのに対し、再貼付タイプは繰り返しの貼り直しを前提に糊残りを抑えた設計です。中粘着は一般的な商品ラベル向けで、頻繁な位置変更にはあまり向いていません。繰り返し貼り直す運用が想定される場合は再貼付タイプが選択肢になります。
「貼り直せる」が成立する条件
再貼付・再剥離タイプのシールが繰り返しの貼り直しに耐えられるかどうかは、粘着剤の設計だけでなく被着体側の条件にも左右されます。一般的に、表面が平滑で汚れ・油分の少ない被着体ほど貼り直しがしやすく、壁紙・ガラス・金属等の比較的なめらかな面で成立しやすい傾向があります。反対に、次のような条件では貼り直しが成立しにくくなる傾向があります。
- 被着体の表面がざらついている、または凹凸が多い場合
- 紙・不織布のように表面強度が弱く、剥がす際に被着体側が傷みやすい素材の場合
- 貼付後、時間が経過して粘着剤が被着体になじみ、初期の再剥離性が低下している場合
- 高温・直射日光下等、粘着剤が軟化しやすい環境に置かれている場合
糊残りが起きる仕組み
糊残りは、粘着剤が被着体の表面になじんで密着した状態から剥がす際に、粘着剤の一部が被着体側に転移してしまうことで生じると一般に説明されています。密着してからの経過時間が長いほど、また温度が高い環境ほど粘着剤が軟化・流動しやすく、被着体側に残りやすくなる傾向があります。再貼付タイプは、この転移が起きにくいよう凝集力(粘着剤自体がまとまろうとする力)を高めに設計することで、糊残りを抑える方向性を取っています。糊残りが発生した場合の原因と対策はのり残りの原因と対策とはで詳しく解説しています。