2026 年 2月27日(金) ウメモト クリエーター向け工場見学 インタビュー
シール印刷工場って、入ったことありますか?
シールの印刷工場に入ったことはありますか?
入ったことのない方も多いのではと思います。
(私も昨年 12 月にウメモト株式会社へ入社するまで入ったことがありませんでした。)
「工場っていうからにはでっかい機械があるんじゃない?」
そんなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
あります。
でっかい機械もちいさい機械もたくさんあります。
シールができるまでには、たくさんの工程がある
一口に機械と言っても種類はさまざまです。
例えば、
- 台紙にイラスト・文字・バーコードなどを印刷するための機械
- 印刷したものをひとつひとつのシールにするため裁断する機械
- 印刷もできるけど箔押しもできるヒーター付きの機械
などなど。
普段何気なく手に取っているシールも、実はたくさんの工程を経て作られています。
その中でも特に注目してほしいのが「Durst(ダースト) Tau 340 RSC E」
数ある設備の中でも、特に注目していただきたいのが、デジタル印刷機
「Durst(ダースト) Tau 340 RSC E」
です。
社内では"ダースト"と呼ばれているこの機械は、イタリアの映像機器メーカーDurst 社製の、最新鋭のインクジェット印刷機です。
日本国内でもウメモトを含めわずか 4 台しか導入されていません。
クラス最高品質のUV インクジェット印刷方式で、高い生産性を持っている機械です。
ものすごく簡単にまとめると、
「いろんなデザインのものを超スピードで綺麗に印刷できる機械」
です。
そして、とにかく大きい。
本体全長は約 6m あります。
工場を、もっとたくさんの人に見てもらいたい
このような設備があるウメモトの工場を、もっと多くの方に見てもらいたい。
その想いから、今年 2 月末に見学会を開催しました。
今回お越しいただいたのは、Instagramを中心に活動されているクリエイターの皆さん。
そして、ウメモトとクリエイターさんを繋いでくださったアテンド役の、B面さんです。
実際に”印刷される瞬間”を体験
見学会では、Durst(ダースト)を中心に工場をご案内。
さらに、クリエイターの皆さんがデザインしたシールを、実際に印刷する様子も見ていただきました。
普段はなかなか見ることのできない"印刷の現場"に、皆さん興味津々。
終始楽しい雰囲気の中、見学会を終えることができました。
見学会のあと、起きた変化とは?
見学会から約1ヶ月後。
今回は、参加クリエイターのひとり「hitsuji.ハミダシ hanco!」のhitsuji.さん、そしてアテンド役の B 面さんに、改めてお話を伺いました。
工場見学の感想はもちろん、
- 見学後に感じたこと
- 日常の中で起きた変化
- 印刷へのイメージの変化
など、盛りだくさんの内容でお届けします。
1. まずは自己紹介
——ウメモト工場見学会の後日インタビューに参加してくださりありがとうございます。本日司会進行を務める小畠です。さっそくですが自己紹介とご自身が制作している作品を紹介していただけますか。
hitsuji.:
hitsuji.という屋号で去年 6 月頃ぐらいからシール制作を始めました。最近ボンボンドロップとかいろんなシールが流行ってますよね。私は薄い素材のシールらしいシール、手帳デコに特化したラベラーシールやペットテープなど手帳デコを楽しんでもらえるアイテムを作っています。
B 面:
クリエイター陣のアテンド役として参加しました、B 面です。クリエイターがグループで工場見学に参加するのは初めての試みで、僕は事前に一回お邪魔させていただいてます。一足先に工場を見せていただいて、実際に働いている方や製品が出来上がる過程を見て「本当にすごいな」と思ってぜひ他のクリエイターさんたちにも見てもらいたいとアテンド役で二度目の見学会参加でした。
2. 工場を歩いて──印刷は「ピッ」じゃ終わらない
B 面:
事前に一人で工場を見せていただいたとき、やっぱり実際働いている方がいらっしゃって、いろんなものができていく過程を見て本当にすごいなと思って。
それから今回グループでの見学会参加して、一度目以上にというか、僕一人で行くよりhitsuji.さんたちクリエイター陣がいろいろ話し合いながら工場をまわる姿を後ろから見てよかったって思いました。みんなすごい楽しそうでよかった!
hitsuji.:
うんうん。
B 面:
あとやっぱり、実際僕らが日常で目にするようなシールがそこで作られているっていうのもお見受けして、いややっぱすごいなとなりました。社名とかは言っちゃいけないと思うんですけど(笑)
——そうですね(笑)
hitsuji.:
(笑)
──hitsuji.さんは今までシール工場を見学したことはありますか?
hitsuji.:
シール工場はないですね。初めての見学だったので楽しみにしていました。
──シール印刷工場ってどういうイメージでしたか?
hitsuji.:
夫が印刷工場を経営しているんですが、友達から「(印刷って)ピッて押したら出てくるんでしょ」みたいに言われちゃうんですよ。
──知らないとそういうイメージになっちゃいますよね。
hitsuji.:
ピッで終わるってことはなくて、機械の横に従業員さんがいて調整に調整を重ねてやってるんですよね。ロール紙とかうちと同じだな思いながら見てて、体力もいるし頭も勘もいるしって感じだよなと思いながら見てました。
──そうですよね。私もオペレーターを兼任しているので、印刷がボタン一つで終わらない結構な力仕事なのを日々体感してます。旦那様のご職業柄、工場のことはある程度知ってらっしゃったのかなと思うんですが、やっぱり若干違う部分もありましたか。
hitsuji.:
そうですね。でもシール工場の詳細は知らなかったので、今回の見学会で初めて見てとて
も面白かったです。
3. 最新鋭のイタリア製デジタル印刷機「ダースト」の衝撃
——工場見学のメインはデジタル印刷機「Durst(ダースト)」でした。クリエイターさんたちがデザインしたシールを実際に刷る様子なども見ていただきましたが、改めて Durst(ダースト)についての印象をお聞かせください。
hitsuji.:
まず単純に「キラキラしていて可愛い!」と思いました。あと、ウメモトさんは普段大きい企業さんを相手にされてますよね。個人に向けてフォーマットというか、商品として作るための見積もりは取ってもらえるのかな? どれくらいの値段感なのかな? と作る側として気になって知りたいなと考えてましたね。
──ありがとうございます。弊社は言ってくださったとおり企業対企業のお取引が多いので、個人クリエイターさん向けに今後どう展開していくかは私のほうから社長にお話ししますね。
hitsuji.:
お話がまとまって、X とかで宣伝してもらえたら私がすぐ見に行きます!(笑)
──お願いいたします!(笑)
では、B 面さんは Durst(ダースト)についてどのような印象を持ちましたか?
B 面:
とにかく大きかったです。普段僕やクリエイターさんは家で仕事をしていて、企業さんの工場へ入って設備を見るって機会がそもそも少ないんです。それで今回見学させてもらって、なんというか飛行機や船を見てる気分になりました。(笑)大きくてかっこよかったです。
——そうですよね。私も実は見学会で初めての名古屋出張で、Durst(ダースト)も初めて見たんです。
B 面:
そうなんですか!? Durst(ダースト)すごい機械でしたよね!
──イタリア製で、速さ綺麗さを兼ね備えた最新の機械として過去に記事に載せてもらったりしてるらしいんですけど、社員の私とか見学会に来てくださった人とか、どんな方から見ても大きくてすごい機械って印象に残りますよね。
B 面:
うんうん。
hitsuji.:
すごかったです。私たちクリエイター4 人いて、4 人分のシールデザインのデータがあったと思うんですけど、それが一気に刷られていろんな種類のシールが出てきたじゃないですか。デジタルだからですかね、普通だったら版を付け替えるのが大変じゃないですか。
──そうなんですよね。印刷機に版をセットして、違うデザインのものをするためにまた別の版をセットしてって機械ももちろんあります。でも Durst(ダースト)はデジタル印刷なのでパソコンにデータの入力をしてましたよね。デジタル印刷だからこそのスピード感がある印刷だと私も思いました。
hitsuji.:
細かい仕様とかは分からないんですけれど、フットワークが軽いというか。もっとたくさんのデザインの種類で作ってもらえたりもしたのかなと思いました。
──ぜひいろんなデザインを一気に刷る様子を見ていただきたいですね。弊社としても見ていただく機会をご提供できたらと考えています。
hitsuji.:楽しみにしてます!
4. 日常の景色が変わる。「シール」への眼差し
——見学を経て、シールに対する意識の変化はありましたか?
hitsuji.:
スーパーで見かけた商品のラベルを見て「あ、これあそこで作ってるんだ」と想像するようになりましたね。子供にこれの工場に行ったんだよとか喋ったりしました。
B 面:
シールに詳しくなったよね。
──ありがとうございます。B 面さんはどうでしょうか。
B 面:
僕はシールの「加工」について考えるようになりました。これってどういう風に作られてるのかなというのがより気になるようになりましたね。シールを深堀して考えるって、なかなか日常でなかったんですけど、結構コストかけてるんだなとか特殊な印刷技法でやってるのかなみたいな。ロフトとか東急ハンズみたいなところに行って思うようになりましたね。
hitsuji.:うん。
B 面:
あとやっぱり梅本社長がめちゃくちゃシールのこと教えてくださったから、僕は結構詳しくなったんじゃないかなと思います。
──見学会で社長からいろんな話をしてもらいましたよね。質疑応答も盛り上がって、分からないことがあったらその場で電話してくれたり。(笑)
hitsuji.・B 面:
そうそう!(笑)
5.大喜利? 工場見学会を一言で伝えるなら
——それでは最後の質問です。もし今回のように工場見学イベント第 2 弾が開催されるとしたら、お二人は参加される方々に「工場見学こういう感じだったよ!」っていうのを一言でどう伝えますか?
hitsuji.:
一言? 一言ですか......そうですね......。
B 面:
hitsuji.さんの聞いてから言おう。
──大喜利みたいになっちゃってすみません(笑)。
hitsuji.:
もうなんか「楽しい」と「ワクワク」しか言えない。すみません(笑)。大きい最新の機械を見て「なんかすごい!」と思ったりしましたね。
B 面:
僕も一緒ですね(笑)。もう本当に「楽しかった」ですし。僕も個人で仕事をしてる分、こちらから工場見学のご連絡をさせていただいても OK もらえるケースってあんまりイメージつかなかったんですけど、ウメモトさんは個人のクリエイターにも対企業と同じような感じで接してくださったので「すごい」。
hitsuji.:
そう、それびっくりしました。なんか、いいのかな? 私たちと話してウメモトさんが何か利益あるのかな? ってドキドキしました。
B 面:
僕たち、ちゃんと仕事してるなって思ったよね。仕事してる人だと扱ってもらった。がっつり質疑応答もしましたもんね。良かったよね。
hitsuji.:
良かったですよね。
B 面:
あとはあれですね。見学会のとき周りにいてらっしゃったスタッフの皆さんがなんかこう、自発的というか、皆自由に自分で考えて動いてるのが見えたんです。それですごくいい会社だと思って。やっぱり社長さんがすごいフランクで若々しいのもあるのかな。シール工場って僕は若干古めかしいイメージがあったんですけど、「若々しい」イメージになって、逆にパワーみたいなのを貰った感じでしたね。楽しかったです。
──ありがとうございます。「楽しい」「若々しい」と言っていただけてすごく嬉しいです!私、去年 12 月にウメモトに入社したんですが......。
hitsuji.:
見学会で話してくれましたよね。
──はい。それでウメモトの求人に「世代交代」といったワードが結構書いてたんですね。それでこの会社気になる! ってなって。
B 面:
うんうん。
──実際に入社して、新しい機械や技術の導入だったり、新しいことに挑戦している最中って感じで。なので見学にいらっしゃった方が客観的に見て「若々しい」と感じてくださると本当に嬉しいなと思います。ありがとうございます。
B 面:
こちらこそありがとうございます。僕たちも交代させられる側にまわらないようになんとか頑張っていきたいですね(笑)。
hitsuji.:
後ろからどんどん来てますもんね(笑)。
──長く現役でいたいです(笑)。
──本日はインタビューに参加していただきありがとうございました。たくさんお話を伺えて感謝しきれません。改めて、ありがとうございました!
hitsuji.・B 面:
ありがとうございました!
【編集後記】
今回の工場見学会・インタビューは、私にとって「製品が刷りあがったその後」について改めて考える機会となりました。
2 月末に開催された個人クリエイター向け工場見学会では、クリエイターさんに事前に用意していただいたデータをもとにその場でたくさんのシールを印刷する場面がありました。刷りあがったシールを見て、クリエイターさんたちが「使用する原紙ごとの発色の違い」「この発色だとどんな作品に向いているか」「どのように使うシールにしたいか」など、ハンドメイド作家ならではの視点で話し合っている姿が非常に印象的でした。普段オペレーターとして「作っている最中」に深く関わっている分、「出来上がった後」に触れる機会は少ないのですが、私たちが作ったものはこの人たちに届いているんだ! ということを実感できました。
シール印刷工場から作家さんへ、そしてその先のユーザーの方へ。シールを手に取ってくださる方をしっかり意識できた経験となりました。
インタビューにご協力いただいた hitsuji.さん、B 面さん、ありがとうございました。
末筆ながら、ウメモト名古屋工場見学会にご参加いただきました皆様に心より感謝申し上げます。以下に、ご参加いただいた皆様のお名前を記させていただきます。
●B 面 様
●hitsuji. 様
●しず華* 様
●すぱいらる工房 様
●ANAÏS 様
(取材・構成:小畠/ 2026 年 5月13日掲載

