2026年2月末、ウメモト株式会社の名古屋工場見学会が開催されました。最新鋭のデジタル印刷機「Durst(ダースト) Tau 340 RSC E」を中心に実際の生産現場をご覧いただき、デジタル印刷の可能性と未来について意見を交わす機会となりました。株式会社なかやの湯浅督久様、安井株式会社の小野田和興様にお時間をいただき、工場見学についてインタビューを行いました。
参加の経緯
湯浅様(株式会社なかや):シール印刷大阪府協同組合 青年部副部長の前田様から参加のお誘いをいただきました。ウメモトが青年部に加入したこともあり、青年部部長として「梅本社長と意見交換をしたい」「生産現場を直接拝見したい」と考え、参加しました。
小野田様(安井株式会社):もともとデジタル印刷機Durst(ダースト)の導入を検討していた時期があり、展示会などで機械自体は目にしていました。株式会社イリスの山口様に稼働している様子を見たいとお話ししたところ、今回の見学会の存在を知り、参加しました。
Durst(ダースト)を見た印象
湯浅様:印刷速度と高精細な品質の二点が真っ先に印象に残りました。イタリア製ということで操作の煩雑さを想像していましたが、オペレーターの方がスムーズに運用されている様子から、習得難易度が低く汎用性の高い設計だと感じました。
小野田様:デジタル機の中でも群を抜く「スピード性」と「生産能力」で、単なるオンデマンド機ではなく立派な「量産機」といえる性能でした。一方でデータのやり取りや出力設定などオペレーション面では手間がかかる部分もあり、デジタル化が全て自動化を意味するわけではないことも実感しました。
今後の展望
湯浅様:今後デジタル印刷機を導入するとしたら、Durst(ダースト)はコンパクトで省スペースにも対応できそうです。操作性の高さから、オペレーターの習熟度を問わない安定稼働への期待が高まりました。
小野田様:梅本社長をはじめ社員の皆様の間に築かれたチームワークや組織体制の確立が感じられました。今後適した案件があれば、ぜひ協力していきたいと考えています。
工場見学会を一言で伝えるなら
湯浅様:「良好な職場環境と円滑な連携のある現場」です。実際の生産現場を見て、社員間のいい意味での距離の近さを感じました。「Durst(ダースト)に触れることを志望する方も多い」という梅本社長のお話にも納得できる設備環境でした。
小野田様:「高めあえるパートナーを見つけた」です。可変印刷やナンバリングなど、これまで手をつけられていなかった領域の技術をより高めていきたいと考えており、今後の展開に期待しています。
編集後記
ウメモトが目指すのは、単なる最新鋭の設備導入ではなく、可変印刷による付加価値提案と大量生産を可能にする生産体制の両立です。その挑戦を支えているのは、機械を扱う「人」と「組織」です。今回の工場見学を通じて、現場の課題を共有し、解決策や展望について対話できたことが、開催の一番の実りでした。(取材・構成:小畠/2026年5月14日掲載)
ご参加いただいた皆様:湯浅督久様(株式会社なかや)、前田幸夫様(トキワアート印刷株式会社)、吉田隆志様(トキワアート印刷株式会社)、射水篤様(ヨシモリ株式会社)、杉本光幸様(村田金箔株式会社)、小野田和興様(安井株式会社)、山口剛司様(株式会社イリス)